紳士必携の洋書 -GENTLEMAN : A Timeless Guide To Fashion

  • 2015年03月06日

「カジュアルこそルールは無いが、フォーマルにはルールがある」というわけで、昨今スーツ等のフォーマルウェアに関しては多くの書籍が発売されております。日本ではMEN’S EX周りで落合正勝こと、まさかっちゃんのクラシコイタリア賛美関係誌が有名ですが、世界的に有名なのはこちらでしょう。

IMG_1747Gentleman: A Timeless Guide to Fashion (amazon)

ドイツ生まれのファッションコンサルタント&エディターのベンハードローツル氏著。初版が1999年にドイツで発売されて以降、全世界で20カ国語以上に翻訳されている人気のファッション指南書。自分は2009年に改変されたものを購入しました。オシャレをかじっている人なら一度は聞いたことのあるであろうこちら、実際に中身が気になる方もいるでしょう(普通の本屋には置いていないし)。今日はこちらの項目をピックアップしてご紹介。

※著者のベン・ハードローツル氏

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本の目次

1、ヒゲ 2、ヘアースタイル 3、アンダーウェア 4、シャツ 5、ネクタイ 6、スーツ 7、カジュアル 8、シューズ 9、オーバーコートとジャケット 10、ハット 11、アクセサリー 12、ニットウェア 13、スポーツライフ 14、フォーマルドレス 15、ルームウェア

 

①紳士に必要なのは「洋服ではなく、身だしなみと心意気である」

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海外で紹介される多くの紳士指南書の始まりはヒゲやヘアースタイルといった身だしなみであるのは、紳士服を扱うサルト、テーラーにバーバーが併設してあることからもお分かりでしょう。紳士への一歩は洋服よりもまずは生身の自分の身だしなみからスタートというわけです。

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さらに一歩踏み込むとネイルケアまで言及されています。男性がメンズエステやネイルに通うという感覚はヘタするとキモいと思われるかもしれませんが、欧米紳士としては自分の身だしなみに気を使うことは紳士への一歩と礼賛されるでしょう。

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②シャツの襟型やサルトの紹介

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007ジェイムズ・ボンドも御用達のターンブルアンドアッサーなどイギリスの名店が紹介されています。

③ネクタイの結び方や種類

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④スーツの着こなし、ブランド、ダンディー達を紹介

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テイラーメイドスーツのメッカであるサヴィル・ロウが紹介されています。ギーブス&ホークスでのフルオーダメイドの流れ(メジャーから始まり、仮縫いのところから工程)が掲載。他にはブリオーニやブルックスブラザーズなども取り上げられていますね。スーツ本では定番のイギリスロイヤルファミリーの着こなしも。

⑤小物へのこだわり、シューズ、ハット、アクセサリー、時計

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アクセサリーについて印象的だったワードが、建築家のルートヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエの名言「less is more」でした。少ないのは豊かという意味ですが、日本語でいうところの単純性の礼賛、素朴こそ美学、といった感じでしょうか。アクセじゃらじゃらではなく凛としたシンプルな一つを大事にせよという意味でしょう。

⑥フレッド・アステアに学ぶブラックタイ、ホワイトタイの着こなし

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スーツ以外のフォーマルウェアについても細かい言及がされています。

⑦ルームウェアと朝食

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「朝はコンビニのパン、寝間着はTシャツにジャージ」これではせっかく紳士の心意気が台無しです。抜かりなきよう、と著者が最後に伝えているのがこちらの箇所。自分の敬愛する先輩も「ファッションには何万円も使うのに、コンビニや100均のご飯食べているやつが本当にリッチといえるか?」と言ってましたが、まさにそれと同じ感覚だと思いますね。

 ⑧まとめ

私達日本人的な意識ですと「襤褸(ボロ)を纏(まと)えど心は錦(→例え見た目はみすぼらしくとも胸に潜めた思いまでは落ちぶれていないぞという意気)」という言葉もありますが、これはあまりにも都合のよい解釈です。人には見られないような下着、朝食、寝間着、そしてヒゲや髪の毛など徹底した自分の管理が人をジェントルマンにする、そのような著者のアドバイスは大変有意義であり、今の自分たちに必要なのでは?

お洋服の流行りを追うならばファッション雑誌が一番ですが、ファッション雑誌では心意気までは変えてくれないでしょう。そういった意味でこちらの著書オススメであります。是非。