結婚式でレンタル衣装(タキシード)を借りるときの注意点を5つ

自分の結婚式の時は衣装を自社で作ったので、実はレンタル衣装を借りたことはないんですが、友人の結婚式でレンタルの衣装を見たり、実際に衣装を借りようとレンタル屋さんに行ったこともあるので、その経験をお話出来ればなと思い今回はこちらの話題。

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自分はオーダーメイドの衣装の魅力やメリットを感じてTHE GENTSというブランドを立ち上げましたが、そもそもレンタル衣装の①クオリティが高くて、②安くて、③デザインも素敵で、④尚且つサイズ展開が豊富だったら、全然レンタルでもいいと思うんです。

レンタルも本当ピンきりで、下は1万円から、ゼクシイ2012年調べだと平均は15.8万円。高いやつだと20万円を超えるものもあります。ですが、借りるときの注意点はどれも基本同じ。今回は5つほどその注意点を考えてみました。

1,衣装の状態をチェックする。へたりがないか。

レンタル衣装は男性で平均30回とも40回も言われる回数のレンタル→クリーニングを繰り返します。回転数を上げるためには耐久性が必要、そこで素材を化学繊維であるポリエステル混紡の素材を使用したり毛羽立ちなどが目立ちにくい、そもそも目の粗いウール生地を使ったりします。

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自分は築地場内のラーメン屋「井上」で出てくる味の素みたいな化学調味料は大好きですが、化学繊維の洋服は高級感に欠けるので避けます。ポリエステルに罪はありませんが、素材が本来持っているリッチさは皆無なところが残念。

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ディスコスターのようなポリエステル感全開のものは出来れば避けましょう。品質表示を一度確認してください。また個体の状況については回転数が「もうこれ以上は貸したらぶっ壊れるんじゃないか!?」という寸前のものは、表面がガッサガサになって毛羽立ちが目立ちます。教えてくれるかどうかはわかりませんが「入荷したばかりのやつがいい」と伝えてみれば上記は避けられるかもしれません。

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2,サイジングはどうか?パンツの丈、肩、胴回り

こちらは1,と合わせて非常に重要です。よく洋服が似合っていない例として「借り物のお洋服」とか「服に着せられる」という言葉を使いますが、90%くらいはサイジングが問題のことが多いです。もしかしたら素材よりもサイズがあっていることのほうが重要かもしれません。

■パンツ

パンツの丈は、裾幅の基準は18cm。GQの今年のスーツトレンドでも、かのMADURO編集長じじいこと岸田さんも18cm推しです。

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股下はパンツに軽く乗るか乗らないか(ノークッション~ハーフクッション)、カジュアルに靴下のデザインが見えてもいい衣装であれば、1,5cm〜2cm明けて下さい。※これは直立の状態(立ち姿)で必ず見て下さいね。

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ただしズボンは重力の法則で落ちてきます、気づけば自然と腰パンになる場合もあるので気持ち短めが実用的かと。レンタルはパンツの丈を調整出来ないものが多いので要注意。レンタル品は大きい物は大は小を兼ねる作戦で、大きめに作っていることがほぼ100%。理想のシルエットというのにはほど遠いので、そのあたりはオーダーメイドにはかなわないのかなあという気も。

■肩幅

肩幅は分かりやすいので窮屈に感じず、肩にしっかりとハマっているもの。肩幅からおへそにかけて絞りが効いているのイマドキで、これがエレガンスを主張するポイントです。(写真はTHE GENTS)

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ちなみにあと10%の服に着せられる原因は、雰囲気だと思います。いわゆる個性。自分が発している個性と衣装のハーモニーがとれていないことに問題があるのかもしれません。日常的にスーツを着ている方は、スーツ姿がすごく似合いますよね。

着用している本人の違和感がないため。スーツが出している周波数と、自分が出している周波数がまるで一致してハーモニーを奏でているかのようにマッチします。感覚的に似合っている、というものを大事にしてみてください。

3,小物 特に靴の状態をチェックする ※靴は買ったほうがいいかも。

持ち込み料が存在する限り、一式式場で借りないといけないというのであれば本当に不幸なことです。「せめて靴だけはなんとか・・」と頼み込むのも手ですが、もし靴は自分の靴を持ち込んでよいのであれば絶対に購入すべきです。

その理由は、フォーマルで内申書”4″をもらえる革靴は実はビジネススーツと合わせてもバッチリです。ビジネスでは営業の方など歩きまわる方には不向きですが、内羽根なので式が終わったら仕事で履けばいいので絶対に無駄な出費にはなりません。

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内申書5をもらうにはパテントのドレスシューズかオペラパンプスなのですが、式後に使うにしては買うのは悩ましい方もいますよね・・。※自分はクロケット&ジョーンズのストレートチップの革靴で代用しました。

・絶対にダメな靴 ・X JAPANのYOSHIKIか歌舞伎町のヒトしか履けないつま先の細いやつ ・甲に折り目がしっかりついた靴 ・装飾の多い靴

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・・・・・こういうのはダメですが、本当にこういうの勧められます。

4,デザインが式のイメージにあっているか、ファッションとしてオシャレかどうか。

THE TREAT DRESSINGさんのはオシャレでしたし、サイズさえ合えば自分も借りると思います。このあたりは個人の間隔に依存すると思いますが、「素敵!」と感じるフィーリングが大事です。

5、上質なものかどうか。

上質なものは高い。これは資本主義の世界ですから当たり前。お寿司屋さんでは一貫100円のものから、すきやばし次郎の12貫で3万円のものまでありますが、一度すきやばし次郎に行けばその価値がわかるはずです。きっと自分をアップデートさせるよい経験にもなるでしょう。よい物に触れて自分の見る目を養って下さい。

以上今回はちょっと辛口になってしまいましたが、一生に一度の大事な記念ですから気合いれて調べてみてくださいね。

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