続いてタキシードの種類とカラーバリエーションを紹介していきます。
3)タキシードの襟は2種類 – ショールカラーとピークドラペル
「礼装なんて着る事がなく、興味も無い」と言う声もあると思いますが、せっかくの結婚式という機会、知識は持っておいて損はありません。
簡単にお伝えするとタキシードのラペルは基本2種類だけです。それがショールカラーとピークドラペル。
ショールカラーは貴族のスモーキングジャケット由来
ショールとは=肩かけ、首から下げる、羽織る(はおる)という意味です。
このショールカラーがタキシードに採用された元が、貴族達が会食後に別室でシガーを吸いながら、談笑する時のリラックスウェアであるスモーキングジャケット。
こちらのイラストはニューヨークの5番街にあるテーラーのものですが、ショールカラーの由来はアメリカ発祥と言われています。
特徴としては丸みがあり柔和な印象です。別名:ヘチマ襟(えり)とも呼ばれます。
襟がピンっと立ったピークドラペル
襟の形にご注目。ピードラペル=剣襟とも言われます。
ピークとは「尖った」の意味で、高速道路の渋滞なんかで「今日が渋滞のピークで」なんて言いますよね。
ピークドラペルが今のタキシードの形に採用されたのは、本来、タキシードは燕尾服を原型としているためです。1800年頃のイギリスファッションの権威(洒落者)であったボウ・ブランメルらが燕尾服の原型を作り出し流行らせたと言われています。
つまりピークドラペルはヨーロッパ発なんですね。
どう選ぶ?ショールカラーとピークドラペル
どちらも優劣の差があるわけではないので、見た目でお好きなほうを…というのは簡単ですが、
ピークドラペルは正礼装のジャケットにも用いられているので格式の高い雰囲気が良い。
ショールカラーのリラックスした雰囲気が好き、
など由来なども踏まえたうえで、ゆっくり検討してみるのもいかがでしょうか?
最後に
いかがでしたか?フォーマルウェアと知識は普段なかなか使うことがないものですが、知らずに着せられるか、知っていて自分の意見で選ぶのかでは大違い。
結婚式という特別な機会だからこそ、学んでみてください。
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