【新郎・衣装】結婚式で着るタキシードにはベストが必要か?

  • 2015年11月26日

一気に冬の気配を感じる今日このごろ、街のサラリーマンも冬支度でコートを着ている方もチラホラ。スーツに合わせる防寒具と言えば、先のコートと合わせてベストやジレですかね。

スーツにベストを合わせる

ファッション通な人はいわゆるチョッキのことをジレ【Gilet】と呼んでみたりしますが、ジレとはフランス語でインナーとアウターの中に着る袖のない中衣を指します。英語ではウエストコート、アメリカではこれをベストと呼びます。日本だとチョッキ?(笑)かな?

ジレとベストの違いは?

ジレとベストは同じような意味合いで使われますが、ベストは前身頃も後ろ身頃もしっかりと同じ生地が使用されているのに対して、ジレは前身頃だけが一張羅の生地で、後ろはキュプラ素材一枚など簡略化されています。

あくまで中衣なので後ろまではジャケットに隠れて見えないだろうから生地は安く済ませちゃお、というのがその理由。まさに貧ぼっちゃま的な感覚です。

ジレとベストの違い

ベストはシャツなどの上から単品で使うこともありますが、ジレは基本的に人に見せるものではありません。

タキシードにベストは必要か?

さっそく本題ですが、先日お客様より「結婚式で使う新郎衣装をレンタルしに行ったら、ベストが全部ついてきたんですけど、ベストって着なきゃいけないんですか?」というご質問が。皆さんこれはどう思いますか?

これは絶対○○という回答はありません。着てもいいし、着なくてもいいです。ただ着るのであれば理由が必要です。

■着たほうがいい派

・1876年頃のタキシード誕生の歴史を考えるとベストは着てもいい。

→本来タキシードは燕尾服やスモーキングジャケットの歴史を辿ってきた。誕生初期の古いタキシードではベストが着用されてきたのだから、ベストは着てもよし、という考え方。

タキシード

以下の写真は古いスモーキングジャケットをジレ有りで着こなした例。

スモーキングジャケット

・オシャレが目的で凛々しいからベストを着用したいから着る。

ちなみにジレを着用する場合はカマーバンドは巻きません。

■着ないほうがいい派

・現代のタキシードではベストを着るという文化は無くなった、よって着なくてよい。

・ベストは本来防寒着としての目的と捉えると、結婚式場は寒くないから着なくていい。

真冬の雪の結婚式

自分だったら凍え死にそうです(笑)ヒートテックベストが必要ですね。

というわけで、新郎のタキシードにベストが必要かどうかというのには考え方しだいでどっちでもいいというのが私の答えです。

じゃあなぜレンタル衣装屋であんなにベストを薦められたのか?

その答えは簡単です。これまでのレンタル衣装屋さんで取り扱ってきたのはタキシードではなく、フロックコートや燕尾服、モーニングといったベストの着用が求められる衣装だったから。こちらです。

フォーマルウェアの種類

要はレンタル衣装屋さんはタキシードとその他の礼服をごちゃごちゃにしてしまっていて、「結婚式の衣装または礼装にベストは必ず必要なもの」と勘違いしているわけです。

①タキシード=ベストはどっちでもよい

②フロックコート、燕尾服、モーニング、ディレクターズスーツ=ベストが基本的に必要

これまでの古い結婚式の衣装は②のほうですから、ベストがやたらとくっついてきた、というわけですね。

最後に

あくまでファッションのアクセントとして、古い歴史へのリスペクトとして、ベストやジレを採用するのは必ずしも悪いことではありません。

こちらもご参考ください→新郎衣装の選び方

オーダータキシードの予約のバナー