挙式後は「参列用」として使えるウェディングスーツを作りました

さて、実は先日お客様より「挙式後も参列者用として使えるスーツにしてほしい」とご用命頂きまして、お仕立ていたしました。で、出来上がったスーツがこちら。

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オーダーメイドのスーツはレンタルと違い返却する必要が無いので、一度きりではなく何度も使えたほうがコストパフォーマンスには優れています。

なお、今回のお客様は不動産会社の社長様で、会社の社員の方の式などに出席したり、式でスピーチをする機会が多いため、会社の顔として変な格好はしたくないとのことでした。 心意気が素晴らしいと思います・・・。その意気に応じまして、私どももお直し2回入れてお仕立ていたしました(笑)

挙式後も参列用に使えるスーツのポイント

①色はブラック、生地はタキシードクロスかフォーマルブラック

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タキシードのお色ですが、出来ればルールに準じてブラック、もしくはミッドナイトネイビーが間違いなし。あくまで隣に立つ新婦さんや、ゲストとしてであれば新郎新婦を引き立てる装いを心がけてください。

(注意)目立たず凛とした空気感を出すには、明るい色は不向きです。

生地の選び方ですが、同じブラックでも色みの薄いリクルートスーツのようなブラックはNG。墨汁のような黒々としたブラックをチョイス。こちらはダンヒル産です。 色が濃く、肉厚になるとその分生地の目付け(重さ)が変わるため夏は暑くなりますが、そこは我慢・・・(笑)

②挙式では蝶ネクタイを、参列用にはブラックのネクタイを着用

挙式ではブラックの蝶ネクタイを締めます。前回のブログではないですが、手結びがベスト。妥協してホック式でももちろん可です。

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蝶ネクタイは特別な機会に特別な存在を演出できるアイテムですが、実際に会場に行くと少し目立ってしまうのが気になる方もいらっしゃいます。

そこで私が参列者の方にオススメしたいのは、ブラックのニットタイ!

シルク素材ですとなんとなく葬式臭いからと気が引ける方でも、ニットの素材感がそんな暗さを一蹴してくれます!こちら、スーツの作りやディティールは同じですが、がらっと雰囲気違いますね。(見やすいように少し明るく加工しています)

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③ラペル(襟)型はピークドラペルを選ぶ。

お葬式で、華やかなピークドラペルはあまり好まれませんが結婚式であればディティールに華やかさを持たせるのはセンスの見せ所。タキシードの定番であるピークドラペルを選んで下さい。右のほうのデザインです。

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④襟の部分、拝絹は付けずに、スーツと同じ生地で仕立てる。

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拝絹とはタキシードなど襟の部分を光沢素材で仕立てることを言います。こちらはタキシードでは定番ですが、参列者が後々使いにくいため敢えて使いませんでした。下の写真の襟が拝絹仕様です。

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⑤ボタンはクルミボタン or 挙式後はスーツ用のボタンに交換する。

IMG_1904 クルミボタンはボタンをスーツの生地で包んだボタンのこと。こちらです↓。

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クルミボタンはフォーマルの定番ですから参列者でも問題ないですが、挙式後に気になる方は通常のスーツ用のボタンなどに変更してください。こちらはほとんどお金かかりませんので。

⑥ベストも作っておきスリーピース(ジャケット+ベスト+パンツ)にする。

タキシードであれば通常はベストは不要ですが、スーツスタイルであればベストがあったほうが引き締まります。暑くて脱いでも様になるし、格上げ感が演出できるので是非同時にお仕立て下さい。

という訳で大変出来がよかったので撮影にご協力していただきました(笑)。

部下の結婚式で「上司の格好がキマっていた」と言われる日が待ち遠しいですね!

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こちらのデザインのウェディングスーツご希望の方は弊社までご連絡くださいませ。

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