先日先輩のデザイナーさんとお話していた時に「一番カッコいいのは誰って、やっぱセルジュ・ゲンスブールでしょ」という話になりました。旧作映画やフランス映画がお好きな方にはお馴染みですが、日本ではあまり知られてないんじゃないかと思い彼の着こなしをご紹介。
■スキャンダル、酒・オンナ・タバコに塗れたオトコ
セルジュ・ゲンスブール Serge Gainsbourg
歌手として1960年代の特に後半から1970年代にかけて、フランスのポピュラー音楽で活躍。作詞作曲家としてダブルミーニングを用いたエロティシズム満載な歌詞を多くの女性歌手に提供。プライベートでは事実婚だったジェーン・バーキンをはじめ、アンナ・カリーナ、マリアンヌ・フェイスフル、ペトゥラ・クラーク、ブリジット・バルドー、カトリーヌ・ドヌーヴ他数えきれない女性と浮名を流す。映画監督として露出狂をテーマにした映画を制作など。
簡単にまとめたプロフィールだけでも相当ヤバそうなものですが、naverまとめで彼のとんでもない経歴がまとめてあったので最後にリンク貼っときます。
■セルジュ・ゲンスブールの象徴といえば”ダブルスーツ”
事実婚だったジェーン・バーキンと映った数多くのポートレイトは本当に美しい。(ちなみに元恋人だったエルメスの社長から送られたバッグを”バーキン”と呼ぶのは、彼女の名前が由来)
また多く存在する二人の写真の中でも、特にアイコニックな衣装はスーツ、それもダブルブレストのジャケットでした。
薄いパウダーブルーのシャツは袖までヒダが全開・・・。しかしながらそれを除けば高く配置されたボタン、狭めのVゾーン、シルク素材のネイビーバタフライ蝶ネクタイなど、現代のファッショントレンドとも違わない魅力あるオシャレっぷり。一方のジェーン・バーキンはニットドレスにダウンヘア&花冠をあしらったフレンチヒッピーなテイスト。
こちらもダブルのホワイトストライプジャケット。
見えにくいですがこちらはダブルのブラックタキシード。ウィングカラー(比翼襟)にゴツめのバタフライタイが象徴的。おもいっきりおっぱい掴んでますけど・・。
もう一枚ジェーン・バーキンとの一枚。拝絹無しタキシードですが形はもちろんダブルブレスト。
■セルジュ・ゲンスブールになれる新郎衣装のオーダー方法
1,ジャケットまたはタキシードはダブルで
2、ボタンは位置高め、Vゾーンは狭く仕立てる
3,拝絹は付けなくてもOK
4,蝶ネクタイはデカ目のバタフライをチョイス
なお「セルジュ・ゲンスブールみたいな衣装にしたい」という新郎様からのオーダーもお待ちしておりますが、新婦様に「セルジュ・ゲンスブールって誰?」と聞かれた時には正直にお答えしないのをオススメいたします。