ウール素材に比べ、より軽やかで清涼感や抜け感を演出できるのがリネン、コットン素材です。
今回ご紹介するのは、リゾートエリアやガーデンウェディングにぴったりのリネン、コットン。「いわゆるお固い感じのタキシードはちょっと合わなそう」「ドレッシーな雰囲気より、リラックスしたナチュラルな雰囲気が欲しい」「カジュアルなんだけどしっかりと上品に魅せたい」など、細かなオシャレに気の抜けない方にぴったりです。
FRATELLI ORMEZZANO(フラッテリ・オルメザーノ)
今回入荷したのは通称「オルメザーノ」と呼ばれる、コットン・リネンに強みのあるイタリアの生地。anificio Fratelli Ormezzano(ラニフィーチョ フラテッリ・オルメザーノ)社は、1924年にビエラ地方VALLEMOSSO(ヴァッレモッソ)で創業しました。
ビエラ地区はスーツの生地の「メッカ」とも呼ばれる地域です、エルメネジルド・ゼニア、ロロピアーナ、カルロ・バルベラ、カノニコやレダ、など名だたるブランドの故郷でもあります。
まろやかな発色、質感で上品さはキープ
まず何より、コクのある色の表現が素晴らしいです。更にはコットン素材?と思わせるようなきめ細かい滑らかな質感で、まんまカジュアルに見えない上品な表情。オンスもゴワゴワと厚手過ぎず、またペラペラと薄過ぎずバランスがとても良いのです。大人が着るコットンてこういうものだなと思わせてくれます。
どういうイメージで仕立てるか?
一般的に販売されているコットンスーツは、カジュアルスタイルでの提案に振り切ったものが多いもの。3つボタンだったりパッチポケットだったり、フォーマルの着こなしだとちょっと使えなそうなことがあります。
そこでオーダーメイドならではの特徴を活かして、フォーマルならではの一つ止めでクルミ釦にしてみたり、襟型をショールカラーにしてみたり。表情を変えて式に合ったデザインにできるのもオーダーならでは。
コットンスーツのイメージ画像集
あいにく、こちらはどれもノータイ、スリッポンシューズなどでラフな使い方ですが、ボウタイやシャツでフォーマルな合わせ方をすれば、ガラリと印象が変ってきます。何よりさりげなくリラックスした雰囲気は、ウールジャケットでの着こなしでは難しいです。