タキシードに腕時計はする?しない?

 

いかがお過ごしでしょう?ニュースの度にコロナコロナとうんざりしてしまうココ最近ですが、ウィズコロナを踏まえ工夫を凝らした挙式や集まりの場が少しずつ戻ってきているような印象があります。

そんな自分ですがコロナ以降も都内のコンクリートジャングルを行き来している反動からか、クルーザータイプのBMXを入手し田舎道をゆるーく流すサイクリングが新しい趣味となりました、のんびりと景色を堪能し自然と触れあう息抜きのもなかなか良いものです。

今日は数ある男性の趣味の一つの腕時計について(自分は指を加えて憧れているタイプですが)

腕時計といえばゼニスなどスイスメイドが有名ですが、自分はキューバのクエルボ・イ・ソブリノスなんかに憧れを感じてしまいます。

今回は挙式やフォーマルシーンでの腕時計について解説したいと思います。

 

フォーマルシーンでの腕時計、あり?なし?

まず、これにはNGだという意見が多いと思います。

理由としては、そもそも「フォーマルな場とは皆が時間を忘れ楽しんでいる姿であるべきであり、それが美しい」といった伝統的なルールがあっての事です。考え方としては昔ながらの規定主義文化から来ているので分からなくもないのですが(前提としては周囲への思いやりなので間違ってはいません)、これだとやや説教じみてもいてそんなの楽しみずらいわとも思ってしまうわけなのです、

要は主催側や周りに不快感を出さないよう、受け入れ易く噛み砕くと

①時計を見る→②時間を気にしているように見られる→③退屈なのかと思われる(映る)→④気を使わせてしまったり、失礼な人だと思われてしまうおそれが出てくる

とまあ、フォーマル云々マナー所作として、このように見られてしまう恐れがあるので付けていかないほうが無難、という考えがひとつあります。

また、時計と変わって現代はスマホ操作(LINE、撮影など)においてのほうが、この先人達のルール、文化を参考にマナー所作として同じよう我々現代人は意識しなければならない部分だと思えますね。

 

アクセサリーとして

新郎(主賓)なので挙式ではオシャレとして好きな時計を付けたい、アクセサリーとして良いもの身につけたいと思う意見も多いと思います。

何を身につけているか語り合う事も大切なコミュニケーションの一つであり、自分としてはファッションの表現として付けていくのは完全にナシだと言い切れないと思っています。

しかし、もし身につけるのであれば何を身につけるかが重要です。

世界的なファッションガイドブックDressing The Manの著者、アラン・フラッサー氏いわくタキシードに腕時計やアクセサリーを合わせることはあまり勧めてはいないのですが、

「フォーマルウェアのためのジュエリーの選択は、シンプルであるべきです。スタッズとそれに合うカフスボタンは、プレーンゴールド、ブラックエナメル、または半貴石で作られたもの、マザーオブパールもハンサムですが、ホワイトタイにはおそらくより適しています。スタッズとお揃いのカフスボタンの素晴らしいセットは、オールドジュエリーを専門とするアンティークショップで見つけることができます(最も興味深い例は、1890年から1930年の間に作られたものです)。また、金の懐中時計とチェーンを探すこともできます。腕時計を選ぶ場合は、薄いものほど味があることを覚えておいてください。ストラップはブラックがおすすめです

と記しています。

こちらを踏まえ、フォーマルな場で時計を付けるのであれば、きちんとシャツのカフスの中に収まるシンプルな薄型二針のデザインで、レザーベルトタイプのクラシックな雰囲気のフォーマルウォッチであって欲しいと思います。

 

あれ?高級ブランドであれば大丈夫じゃないの?という意見を聞いた事がありますが

ビジネスシーンで人気のステータスとなっているよく見る大きめのアレ系はちょっといただけないかなと、、

 

大きな原因としてはこれ

故ショーン・コネリーの演じた007ジェームス・ボンドのスタイリング

エレガンスなホワイトジャケットにまさかのロレックスのダイバーズウォッチ。

いわずもしれた知名度、確かなクオリティを誇る良い時計ではあるのですが、

何故まさかというとダイバーズウォッチは過酷な環境での機能性を重視したいわばスポーツウォッチです。

このスタイリングは劇中で敵のアジトに水中から忍び込み時限爆弾をしかけ、そろそろか、、(爆発)のシーン。こちらはストーリーの流れを汲んだ演出の意味を持つ、敢えてハズした合わせとなっています。

これはこれでストーリー上、組織から支給されたもの(完璧な任務のための一級品)であり、プロスパイとしての仕事をこなす男性像としては抜かりないな、としびれる着こなしです。

おそらくここから日本ではスーツにはロレックス(=ステータス)のような意識が生まれたのではないかと思います。

しかし、一般的な挙式やフォーマルシーンで自信満々でコレをやっても空振り感(ああ、いつも付けて自慢してるだろうな、、)がありちょっとイマイチなので、何ならいっその事付けない方がいいとも思います。

そんな高級時計なんて何本も所持できないよという方も大勢いらっしゃると思います(自分含め)。これから時計を選ぶ方はシンプルなデザインのフォーマルウォッチをまずは一本選んで持っておくと様々なシチュエーションに応用が効き何かと便利なのでオススメです。