結婚式が決まったら?新郎が知っておくべき「フォーマルウェアの基礎知識」

  • 2015年08月20日

さて、お盆明けで結婚が正式に決まった方もいらっしゃるかと思います。 本日はそんなプレ花婿さんに向けた記事をポスト。

お葬式ではブラックスーツにブラックのネクタイというのは常識ですが、結婚式となると様々な情報がネット上に飛び交い「いったいどうすりゃいいんだ」とわからなくなることもしばしば。

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私達もフォーマルウェアまとめサイトやウェブマガジンなどで色々見かけますが、なんせ情報が古い・・・そして間違っている。古い情報や間違った情報がシェア、拡散されているのには苦々しい気持ちすら感じます。NAVERまとめの情報信じすぎちゃだめですよ!

というわけで今回はフォーマルウェアに関するイロハを私達が伝授します。

フォーマルの歴史は守りつつも、進化を柔軟に受け入れるべし。

まずはじめにフォーマルウェアに関する考え方を。

フォーマルウェアは近世ヨーロッパの貴族の衣装に端を発し、古い歴史があります。現在ではフォーマル先進国である欧米諸国がルールブックとなっており、彼らの伝統を重んじることが非常に重要です。

一方でファッションが進化するようにフォーマルウェアも進化しています。進化の源泉になるのは、例えばセレブリティだったり著名人だったり、ファッション雑誌等のメディアだったり。こういった人達が新しいフォーマルウェアの新しいルールを作っていきます。

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保守主義なおじさんに多いのですが、変化を「歴史軽視」と騒いでこれを無視するのではなく、積極的に取り入れてみたらよいとTHE GENTS は思っています。東京・青山でこの仕事をしていれば様々なトレンドを感じることがありますが、セレブの着る衣装などのインスピレーションは大事にしています。

【最新版】フォーマルウェアの基礎知識

フォーマルの定番:タキシード

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■タキシードとスーツは何が違うのか?

これ、実はきちんと説明出来る方が少ないのです。もし細かい箇所まで気になる方は特別ページを用意したのでこちらをご参照下さい。それではいってみましょう。

①生地は通常のスーツよりも濃い黒を使う。タキシードクロスと呼ばれる生地もある。

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②襟には拝絹と呼ばれるシルク生地のツヤツヤした素材を使う

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③襟の型はピークドラペルと呼ばれるデザイン(↑)か、ヘチマのような形のショールカラー。

④ボタンはくるみボタンを使う。スーツの生地でボタンを包んだボタン。

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⑤ボタンは1つボタンが主流。ボタンが少ないほうがフォーマル。

⑥パンツには側章と呼ばれるラインが入る。

frac-pant⑦パンツにはベルトループが無い。サスペンダーかベルトレスが主流。

⑧ネクタイは蝶ネクタイを結ぶ。

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⑨靴はエナメルの靴を履く。

⑩シャツにはカフスボタンをつける。

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⑪シャツはヒダ入りのものを着用する。

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⑫ポケットにフラップ(蓋)を付けない。(写真は通常のフラップ付き)

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⑬スーツの上着の後ろにベント(切れ目)は入れない。(写真はベント有り)

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などなど、ざっと書いてみたものの結構多かったです(笑) 大体このような要素がタキシードの条件になります。

■全部満たさないとタキシードではない、ということはない。

ここで注意すべき点が「これらを全部満たすのがタキシード」というわけではありません。 例えば「パンツに側章が無いからタキシードじゃない」というわけでもないし、「くるみボタンじゃないからタキシードじゃない」というわけでもありません。

あくまでタキシード(礼服)の条件の一つに上記があるという解釈でいてください。

■結婚式ではタキシードの着用率がダントツ

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2015年ブライダル総研によれば、2014年タキシードを着用した人が第一位で88.7%。08年は69.5%でしたから約19%もタキシードを着る方が増えているということです。

ちなみによく衣装を検索すると出てくる”フロックコート”や”燕尾服”を着用した人はそれぞれ6.6%、3.3%とごくわずか。

もしレンタル屋さんにこういうのばかり並んでいたら確実に「古くさい衣装屋」であると言えます。そういった世の中の需要からTHE GENTSではタキシードのみをオススメしています。

■レンタルが主流だがオーダーメイドは確実に増える(べきだと思う)

ブライダル総研によれば95%近くがレンタルを選択していますが、タキシードは本来テーラーがその人のためだけにお仕立てしてきたもの。ベルトレスというのはベルト(調整機能)がなくてもその人のためだけに作られたものだからパンツが落ちるはずない、という前提に作られています。

知り合いの旦那様は海外勤務が多くパーティーなどに参加されるそうですが、外国の人は全員自分のタキシード持っていてびっくりしたと言っていましたが、、、そんなものだと思います。

■タキシードは今や昼も夜もOK

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よく結婚式のサイトに書かれているのがタキシードは夜間の準礼服であるから夜のみ着用する。というもの。

そんな文言をあざ笑うかのように、海外ドラマやパーティーでセレブが昼のパーティーでガンガン着用しているのが印象的です。これがタキシードの進化です。ちなみにタキシードのことを通称ブラックタイと呼びますが、ブラックのネクタイではありませんので注意(笑)

■タキシードの付属品のアリ or ナシ

MS_1861 タキシードといえばツヤツヤした襟の拝絹、蝶ネクタイ、そして腹巻きのようなカマーバンドをイメージする方も多いようです。現在でも先の2つはルールとして存在していますが、最後のカマーバンドは省略が可能なアイテムとなっています。

元々コインを腹に忍ばせておく、カードを挟むなどの用途があったようですが、現代ではあまり重要視されておらず、インターナショナルファッション誌 GQでは「ダサい」と書かれていました(笑)けれどカマーバンド巻いているからダメというわけではないです。かのデザイナー MARC JACOBSも先日のNYFWで巻いてましたから。

というわけで長くなってしまいましたが、、タキシードについて理解深まりましたでしょうか?弊社ではオーダーでタキシードを作る魅力を少しでも伝えるためにタキシードの歴史等についても様々な記事公開しています。

そちらも是非参照なさってくださいね。

LINK 【ファッションの歴史】タキシードはどうして生まれたのか?

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