ここ3週間毎日雨ですね・・・夏を返して欲しい。
さて、今日は9/11に日本公開の映画KINGSMAN(キングスマン)よりスーツ、タキシードをレビューしてみたいと思います。
映画のレビューばかりやっていると「まともに仕事もせず映画ばかり見ている」と思われそうなのですが、決してそんなことはありません笑 日々お客様、未来の新郎様の晴れ姿を祈りつつ、こういった本当にカッコいい衣装がいつの日か日本の新郎衣装のスタンダードになってほしいと思うのです。
KINGSMAN(キングスマン) 9/11日本公開
超ぶっ飛び系スパイアクション映画
ロンドン中心部のスーツ街“サヴィル・ロウ”(「背広」の語源)にある高級スーツ店“キングスマン”。しかしその実体は、どこの国にも属さない世界最強のスパイ機関。キングスマンのエリートスパイのハリー(コリン・ファース)は、チームの一員が何者かに惨殺され、急きょ新人をスカウトすることになる。ハリーは街の不良、エグジー(タロン・エガートン)に可能性を見出し、キングスマンの候補生に抜擢。実はエグジーの父親もまた、機密活動中に命を落としたキングスマンのスパイだったのだ!
自分が見た感想、もし007のようなクールなスパイ映画を想像していたとしたら、結構面食らってぽかーんになる可能性が大きいぶっ飛び系でした。というのも本作品の原作者がマーク・ミラー、監督が」マシュー・ヴォーンという『キック・アス』のコンビ監督。。ネタバレのページではないので割愛しますが、最初と最後で途中監督変わったんじゃなかろうかというくらい展開がぶっ飛んでいます。
スーツの聖地サヴィルロウの名店“HUNTSMAN”
映画ではスパイの本拠地であるスーツ屋の KINGSMAN。こちらは実際にイギリスのスーツの聖地サヴィルロウに1849年から店を構える、HUNTSMAN(ハンツマン)というお店がモディファイされて登場しています。こちらビスポークですと大体40万円くらいからスーツが作れます。
実際の映画の中でもHUNTSMANの什器、部屋が使われています。
ちなみに先日紹介した「ハウス・オブ・カード」のスーツを提供しているGIVES &HAWKESは同じサヴィルロウのライバル店。
主演コリン・ファースはスーツが似合う
男前は数いれど、彼のように精悍で寡黙な雰囲気のあるダンディなおじさまは余人を持って代えがたい存在。映画:英国王のスピーチ、そしてTOMFORDの自伝的映画であるシングルマンなど彼のスーツやタキシードの着こなしは新郎様はもちろん、ビジネスマンも見習うべし。
映画シングルマン
今月号のGQの表紙もコリン・ファース
というわけでファッション業界でもちょっとした話題になっております、KINGSMAN。
スーツのデザイン、素材、ブランド
こちらの写真はデザインディレクションに参加したMR.PORTERが発表したKINGSMANというライン。スーツだけじゃなくてネクタイからパジャマまであります
スーツ&タキシードのデザインはMR.PORTER×衣装ディレクターのアリアンフィリップスさんとのことです。生地の提供はドーメル社のコレクションICEが使用されております。
ちなみにシャツは007や英国王室御用達のTURNBULL &ASSER(ターンブル&アッサー)。ネクタイ、チーフはDRAKES (ドレイクス)です。イギリスのスパイの映画だけに各社ブリティッシュに由来のブランドばかりですね。正確にはドーメルはフランス発なのですがイギリスから毛織を輸入することからスタートしていますので両方といったところ。
スーツ&タキシードのレビュー
タキシードのほうは今年まさに流行りで弊社も一押しのベルベット素材を使用。ボリュームのあるショールカラーが男らしい。ボウタイは広めのバタフライ。
こちらもイギリスらしいグレンチェックの生地。ダブルでのお仕立てが彼の持つ大人の重みを更に引き立てています。上質な仕立てであることが一目でわかる肩のラインが美しい。
ストライプのスーツに×レジメンタルタイというストライプを掛けあわせたコーディネート。
ちなみにこれらと全く同じものは無理ですが、先述のMR.PORTERの特設サイトで購入が出来ます。このぶっ飛び映画にハマってしまった方いかがでしょう?
■リンク:ファッションプレス記事