3月に入りました。まだまだ寒い日が続いていますが、洋服業界は既に完全春モード。本日は2016年の春夏の生地が入荷したのでご紹介したいと思います。
たくさんのブランド生地の中から今回ご紹介するのはイタリアのLanificio di tollegno、通称トレーニョです。
トレーニョというブランドについて
このブランドを一言で言うなれば「宣伝ベタだけど玄人もうならせる高い品質」といった感じでしょうか?
技術力は凄いんだけどCMしないから知名度低い会社って日本にもたくさんありますが、トレーニョはまさにそれに当てはまる紡績メーカーです(笑)。
アルマーニ、ドルガバ、ベルサーチなどイタリアブランド御用達
1900年にイタリアのビエラ地区にて創立。今年で116年目の老舗の紡績メーカーのトレーニョ。イタリアの紡績メーカーとして、多くのメゾンに愛されており、一例だとアルマーニやドルガバ、ベルサーチ、ジバンシーなどが顧客さん。
彼らからすると生地の品質が全てなので、あえてゼニアやロロ・ピアーナのような知名度は不要、という考えなのです。
「知名度イマイチだがモノはいい」そういう玄人好みなトレーニョ。知名度より品質にこだわるリアルな新郎様に是非オススメしたいブランドです。
ブルー&ネイビーの生地、こちらは遠目にみると無地ですが、近寄って見ると実はドット柄。
こちらもネイビー系の色味です。写真ではわかりにくいですが、微妙に織り柄があります。
流行の柄から落ち着いた無地まで、オールラウンダーな生地
トレーニョは歴史あるビエラ地区発のメーカーではありますが、デザイン柄は老舗的な地味なものより色、素材、柄ともにトレンドをしっかり意識している印象を受けます。
このグレーは前回紹介したジャックアントノフの色より少し明るいですが、ブラックのパンツなんかと相性バツグンです。
今回自身がパラパラと生地を見ていて思ったのですが、トレーニョの生地は20代後半から30代位の若い人に好まれる色や柄使いが多いです。
また遠目に見ると普通のストライプだったり無地だったりに見えますが、実は濃淡を合わせた異なる色の組み合わせだったりする「自分らしさをソフトに主張する」という意識がブランドの中で働いているようです。
こちら、ブルーグレーのチェック柄の生地。
パンツ単品×ブラックのジャケットのコーディネート、ジャケット単品×ブラックのパンツのコーディネートは確実に洒落感出せますね。人とは違うモダンな結婚式にしたい方いかがでしょうか?
様々なインスピレーションが湧くトレーニョの生地
無地から柄まで遊びのあるものから、正統派の無地までバラエティー豊かなのでトレーニョの生地で様々な衣装のイメージが湧きます。
「最初はブラックの無地のタキシードで正統派に行こうと思ってサロンに来たけど、やっぱり微妙な柄でちょっと個性も出したいな」そういった新郎新婦様の声が聞こえてきそうですね!
そういうのをあれこれと考えるのがオーダーメイドでタキシードを作る楽しみなのです。
是非サロンにて直接触ってみてくださいませ。