【結婚式 参列マナー】黒のネクタイは「葬式用」は間違い!フォーマルのプロが物申す

毎日涼しすぎる日が続き、逆に残暑が恋しくなってきました。無い物ねだりな自分。読者の皆様はお体お変わりないでしょうか?

さて、先日ウエディングパーク様との共同セミナーで「一目置かれる出席者になるにはどういう格好をすればいいか?」についてセミナーを開催しました。(リンクは最下部にあります)

image1

その時のよもやま話なんですが、参加者の方に「日本だと黒のネクタイは葬式ってイメージなんですけど、NGなんでしょうか?」と聞かれました。確かに日本の結婚式といえば、黒のスーツに白や銀のネクタイ、お父さんや叔父さんはダブルのスーツという着こなし↓が一般的です。

70003

まあなんというか上の写真のようなイメージ、街を歩いているとこういった ザ・ 結婚式帰りなオジサマによく出くわします。オジサマは一般的にお洒落とは無縁な方ですから、そちらの方に「いや、今の参列者のトレンドはですね・・・」とか「白ネクタイが結婚式に合ってると思ってるのあなただけですよ」とか口うるさく突っ込むのも野暮なので黙ってすれ違っていますが・・・(笑)。

古い話ですがこのようなストーリーもあります。

一流ホテルのロビーで外人さんと待合わせ。周囲は、ブラックスーツに白ネクタイの集団が。

「カレラハ、ヤクザデスカ?」 「いや、結婚式の人達ですよ」 「アレハ、ジャパニーズフォーマルウエア?」 「イエス、フォーマル、略礼装です」 「ノー!ビジネスウエア。ダーティー(不良)ネ」

1980年代の出来事ですが、今日も何処かで、同じ様な光景が見られる事でしょう。

有名百貨店・メンズショップから姿を消した例の「白ネクタイ」が、100円ショップで売っているのを見つけました。略礼装の終焉を予感させる発見です。

結婚式どころか外人さんからしたらヤクザに見えるというのは決して正しいフォーマルウェアでは無いでしょう。欧米の方は特に子供の頃からフォーマルウェアに関する教育を正しく受けており、またフォーマルウェア自体の歴史も欧米から始まったものです。

つまりオジサマ集団が黒のブラックスーツに白のネクタイというのは世界のルール上は間違っていて、日本の変な歴史やルールはやはり異常なのです。

黒のネクタイはNGなのか?

答えから言いますと黒のネクタイを結婚式で締めるのは全然OKですし、それが本来のフォーマルな場所での装いの正装にあたります。

BlackSolid

いつからか世の中、インターネットの発達で沢山の「オレ理論」がまかり通っていて、それをコピペするサイトやブログが多いのでどんどん間違った事実が広まっていってる気がします。例えばよくあるのがこれ。

“黒のネクタイは結婚式では縁起が悪いためNG。黒のネクタイは「喪服」を連想させるため、結婚式では縁起が悪いカラーとなりますので、着用するのは避けましょう。

ネクタイに華やかな柄をあしらっているデザインでも、黒ベースのネクタイは暗い印象になってしまいますので、結婚式では控えた方が無難です。”

実はこれと同じ記事が某ウェディングサイトにも掲載されていて、個人的には凄くマズいなあと危惧した経験があります。というのも、黒のネクタイがダメなら新郎が黒のブラックタイ(黒のタキシード+蝶ネクタイ)を締めるのは縁起が悪いんかい・・・という話になってしまいます。黒は黒でも蝶ネクタイは有り、などそんな例外ルールはありません。

礼装におけるルールは私たちがなんとなく決めたものではなく、その歴史や生い立ちにあるんじゃないでしょうか?スーツやタキシードといったフォーマルウェアはどこから来たものか、そのルールを継承している人達から学ぶのが最も正しいと言えるはずです。

そこで今日はアメリカで一番人気のあるウェディング系ウェブBRIDES.COMから最新の海外の挙式の写真をピックしてきました。

海外の結婚式は新郎もゲストも黒のネクタイだらけ!

05-Helena-Richard-Miami-Destination-Wedding-Chantal-Weddings

6220e157ed116c2729a176d7d2820329

10-Donnie-Caroline-Intimate-Winery-Wedding

5bec4e14ad56c6fbe4bb7f9e6608e1e1

07-Donnie-Caroline-Intimate-Winery-Wedding

08-Helena-Richard-Miami-Destination-Wedding-Chantal-Weddings

黒のネクタイ=葬式っていったヤツ出てこい・・・(私の心の声)

実際、黒のネクタイを堂々と締めて行きたいけど・・・

けれどまあ実際のところ、黒のネクタイを堂々と締めて行って国際マナー上は問題なくとも、オジサマ達から「黒のネクタイは葬式ということも今の若いやつは知らんのか」と小言言われても嫌ですよね。

そこで私が提案するのは、スーツ、チーフなど全体にエレガンスを持たせつつ、色としては、素材感などをニットタイに変えて黒のネクタイを締めるという手段。このようなイメージです。

Mens-Wear-2012-Fashion-Business-Suit-Custom-Made-Suit-Black-Three-piece-Suit-Men-In-Suits-1

チーフのドット柄、ネクタイのニットタイ、スリーピース(ベスト付き)、ピークドラペル。ネクタイの色が黒なだけで、その他は葬式とは絶対思われないエレガントなコーディネート。

これであれば決して葬式感は出ず、かつ正統派なフォーマルウェアのルールにも則っています。間違っても白や銀のネクタイを付けていかないようにお気をつけて下さいませ。

外部リンク:セミナーレポート

外部リンク: BRIDES.COM

オーダータキシードのご依頼のバナー