すっかり夏らしい暑さになってきました。
現在THE GENTSのサロンが北青山の内装真っ只中で、最近は自宅から歩いて通うことが多くなりましたが、途中にあるCIBONE(シボネ)という雑貨&インテリアストアによく行っています。
Aesopやジョンマスターオーガニックから一点もののオーダーメイド家具、N.HOLLYWOODなど青、白、ブラックを中心のファッションアイテムまで揃えていて、見ていてとても楽しめるお店。観葉植物も珍しい多肉系植物までセンスフルにデコレーションしてあって、ついつい財布の紐が・・・。
と、
今回はそのCIBONEさんの話ではなく・・・同じビルの9Fに入っているヤマギワ照明のショールームで見つけた一冊のコラムを抜粋します。
BON APPETITというヤマギワ発行のカタログです。こちらから読めます。 デザインプロデューサーのジョースズキさんのコラムです。
女性が美しく見えるのは照明の力 -パリのレストラン事情-
簡単に抜粋すると・・・
1,日本ではよいレストランを知っている男性がモテるらしいが、パリではミシュランガイドを見ればそんなのわかるので、男の評価をあげるのは一流のレストランでどのような対応をされるかだ。
2,対応とは、特別なものが出てくるとか、支配人にお世辞を言われるとかではない。
3,誰からでも見える席に通されることが理想であり、最も美しい女性を連れている人がその席に通される。
4,美しい女性とは、カワイイでなく知的でセンスフルかどうかということ。店にとって誇りとなる人。
5,その女性が座る席には、顔に当たる正面からの室内照明が徹底的に調整されており、そこに座った女性は立体的に美しく見える。
6,料理と女性の顔に影ができないように照明で十分な配慮がなされる。
7,男性はそのような女性にナイフとフォーク、グラス以外動かさせるのは恥ずかしいこと。女性への尊敬が足りないとされる。
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まあ詳しくは上記のリンクをクリックしてもらえればよいのですが、このコラムで言いたいことは
・パリのレストランでは、照明を使って女性と料理をいかに美しく魅せられるかに非常に注力している
・同時に男性は女性を尊敬し、女性をエレガントに魅せるように努力しなければいけない
この2点だと思います。けれどこの2点、ウェディングの衣装のルールにも当てはまるとは思いませんか?
例えば
・海外での新郎男性の衣装はなぜ黒や白といったプレーンかつ質素な色が多いのか
・なぜ、日本のように飛び道具のようなアスコットタイを巻いたり、光を高度に反射するポリエステルの銀色のホストクラブみたいな衣装を着たりしないのか。
・なぜ黒のストレートチップのシンプルな革靴を履き、X-JAPANのYOSHIKIみたいなつま先の尖った派手な靴を履かないのか・・・。
・一見すると、シンプル以外何でもない普通のタキシードを着るのか。
ここには
①女性を美しく魅せるための装いとは何か
②自分を質素にすることで尊敬の対象である女性を引き立たせる
というレディーファーストの基本概念となるアイデアが詰まっているわけです。
昔から日本では女性は男性の一歩後ろを歩くことが美徳とされていて、男尊女卑は言い過ぎかもしれませんが、本当の意味でのレディーファーストはあまり意識されてこなかったのではないでしょうか?
もちろんウェディングは二人で楽しむものではありますが、男性が自分の衣装を選ぶ時には、パリジャンの素敵なレディーファースト意識を少し頭に思い浮かべてみてもいいかもしれませんね!
※途中読んでいて自分もレストランでレディーファースト出来てるかな・・・と不安になりました。