【国産で選ぶ】一生ものの新郎ウェディングシューズ 後編

前回に引き続き、今回は私達が新郎さんに是非おすすめしたいシューズブランドを日本製に限定してお届けします。今回はオーバー5万円のブランド国産シューズにフォーカス。

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5万円以上の革靴となると、単なるビジネスシューズ、履物の枠を超えて「価値のある靴」になってきます。結婚式の時に履くのはもちろん、それだけでは勿体無いですね。

ソールを何度も交換して一生のお供になるような愛靴になるでしょう。今回は長く使えるというのも大事なテーマなので、結婚式でしか使いにくいパテント製(表面がツヤツヤの)ものは省いております。

<5万円以上のブランド国産靴>

ビジネスや冠婚葬祭でも活躍するプレーントゥやストレートチップのカーフ(牛革製)で。ウェディングでもOK、挙式後はビジネスでもOK。ビジネスシューズとしても長く愛用できる名靴を、結婚式をキッカケに購入してみては?

■三陽山長

2001年に誕生した三陽山長。

元々は前回紹介したトレーディングポストを立ち上げた長嶋さんのブランドでしたが、2001年に三陽商会が商標を取得して「三陽山長」となりました。

まずREGAL等(決してREGALが悪いわけじゃないですが)と違うのが革の質。更に差をつけているのがなめしの技術。ドイツの名タンナーであるカールフロイテンブルグの技術を継承する三陽山長のなめし技術は高く、ひと目でわかる高級感があります。

靴の名前が「源太郎」とか「勘三郎」等日本人の名前になっていて無骨なのかな?と思いきや、靴のデザインは正統派エレガント系でエドワード・グリーンやクロケットジョーンズに負けないデザインの良さ。

結婚式&ビジネスで履くならコレ

友二郎 ¥66000+税

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匠一郎 ¥90000+税

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内羽根のストレートチップ一択でいきたいところですね。

国産でこの価格は結構強気だなーと思うんですが、その分品質は間違いなし。なお、ラスト違いで5万円前後の友太郎や友之介などもあります。

三陽山長のページへ

■大塚製靴

三陽山長でも十分よいのですが、歴史と文化を重んじる人にはこちらの大塚製靴もオススメです。

天皇陛下御用達・日本最古の靴

大塚製靴は創業140年、明治5年と日本最古の靴メーカーです。

明治15年に皇室御用達として天皇陛下御靴調整を拝命。明治25年には、万国博覧会で金牌を受賞することによって、日本の靴作りの実力を世界に示しました。

その後、皇室や華族をはじめ、山本権兵衛海軍大将、GHQ最高指令官ダグラス・マッカーサー氏、鹿鳴館の主任建築家ジョサイア・コンドル氏といった各界を代表する名士がその顧客リストに名前を連ねているそうです。

結婚式&ビジネスで履くならコレ

スキンステッチ・内羽根   ¥65000

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ビジネスシューズというか職人技術の結晶のような革靴の形をした作品ですね。価格は65000円ですが、多くの上顧客達は30万円頃でオーダーメイドで発注するそうです。。

なお、大塚製靴は熟練職人によるとんでもなく丁寧な靴の作りのうえ、作り置きをしないそうで常に在庫が品薄です。オーダーから2ヶ月くらい待つためご注意を!

ご興味ある方、こちらにとんでもなく長いこの靴の説明文あるので御覧ください(笑)

大塚製靴のストレートチップページ

おまけ:結婚式で革の靴を履くときの注意点

パテント製の場合は問題無いのですが、結婚式でレザーシューズを履く際に気をつけなければいけないのが靴墨です。ウェディングドレスは丈が長く、床ををぞろびく用に歩きますので、靴墨がドレスに付いてしまう恐れがあります。

結婚式の新郎靴

「結婚式で履くんだから、ピカピカに磨いておこう」と油性のクリームなどをベタベタに塗ってしまうと、まさかのウェディングドレスに付いてしまうことも(汗)

そこで、革靴の場合は油性や蝋等の靴墨を使用するのではなく、以下のようなレザーローション等を使用するのがオススメ。

サフィールのレザーローション

そして塗った後は、手や布で綺麗に拭きあげて、必ず手に付着しないことを確認してください。

最後に

江戸時代の駕籠かき(人を載せて籠で運ぶ仕事)はどうやって金額を決めていたかをご存知ですか?

彼らは「人の足元を見て」運送料金を決めていたと言います。立派に編まれた草履の人には高い金額を、ボロい草鞋の人には安い金額で載せていたのですね。たかが靴、されど靴、是非ご自分の結婚式では靴にもこだわってみてください。