前回のサスペンダー講座の第二弾になりますが、「タキシードといえばサスペンダー」「サスペンダーと言えばアルバート・サーストン」 これが紳士服の世界の常識。
そんなアルバート・サーストンのサスペンダーが入荷しましたのでご案内です。
アルバート・サーストンについて
スーツやタキシード、カフスなど世界で多くのブランドがその頂点を目指ししのぎを削る中、サスペンダーといえば・・・アルバート・サーストン。これは永久欠番-長嶋茂雄の背番号3番的な絶対的存在です。
1820年にイギリスに誕生してから、品質維持をテーマに熟練した職人達の細かい手作業によって、昔も今も変わらないクオリティの製品を供給し続けています。付属部の革なんて、柔らかくていい感じです。
世界のセレブリティに愛されるサスペンダー
どうしても価格は高くなりますが、あくまで地元イギリスのファクトリーでの生産にこだわっているというところがまた良い。
ちなみにイギリスの有名なブランド(例えば:ギーブス&ホークス、ハケット・ロンドン、ターンブル&アッサー、ヒルディッチ&キーなど)は全てアルバートサーストンがサスペンダーの生産をOEMしているほど。
今回仕入れたのは ジェームズ・ボンドでお馴染みの「007」でイギリスMI6諜報部のボス役のレイフ・ファインズが着用したサスペンダーと同じモデルになります。BROMLEYSの別注品。
その他、映画だとアルバート・サーストンは『奇跡を呼ぶ男 / Leap Of Faith』でのスティーブ・マーティン、『ウォール・ストリート / Wall Street』のマイケル・ダグラスなど、たくさんのハリウッド映画に登場します。
イギリス国王、王子、大統領や俳優など多くの著名人がおりますが、中でも面白い話があります。
俳優のラルフ・リチャードソンは1939年の第二次戦争勃発した際にイギリスの紳士洋服街サヴィル・ロウに走り、同社のブレイシスを買い占めたという話。
なぜ、そんなことをしたのかというと、戦争によって、サスペンダー(ブレイシス)がもう手に入らなくなるかもしれないと思ったからだそうです(笑)紳士にとって無くてはならない存在なんですね。
サスペンダーのもう一つの呼び名
国によって呼び方が違うサスペンダー。アメリカや日本ではサスペンダー、そしてイギリスではこれをブレイシス(ブレイス)と呼びます。
もし周りでサスペンダーのことをブレイシスと呼ぶ人がいたらきっと英国オタクか、ファッションオタクですね、間違いなく。
なお、サスペンダーをしたことがない人のために少しだけ説明すると、英国製のアルバートサーストンのサスペンダーのカタチはY型と言われ、前2本、後ろ1本でパンツに固定します。
ちなみに英国的にはパンツと呼んではいけません。トラウザーズと呼びます。 このあたりもマニアックなルールですが・・・。
美は細部に宿る
タキシードに付随するアクセサリーは少ない分、一つ一つにこだわりを持ってチョイスしたいもの。 THE GENTSのタキシードはオーダーメイドのため基本的にパンツが下がってくるということはありません。
そのためサスペンダー自体はあくまでアクセサリーの一つとしてお考えいただければよいのですが、 ワンランク上の新郎を目指すなら是非ご提案したいアイテムです。
価格はベーシックなブラック&ネイビーで15000円。
※こちらのモデルは完売いたしましたが、オリジナルのアルバートサーストンが入荷しております。
オンラインストアでもご購入いただけますのでぜひ御覧ください。
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