実は先日、ホテル結婚式の専門誌「ホテルウェディング」の編集部さんとお話する機会がありまして、改めてホテルウェディングについて考えておりました。
自分は葉山ホテル音羽ノ森で結婚式をしたので、一応ホテルウェディングといえばそうなんですが、やはりリッツカールトンやハイアットなど外資系のホテルや、帝国ホテル、オークラに代表される歴史ある日系のホテルには特別な憧れがありますね!
リッツカールトンなどは、その働き方やホスピタリティがビジネス教本として取り上げられたり(例:宿泊客が大阪に忘れた資料を新幹線で当日東京まで持って行った)や、1日20万円まで社員がお客様のためにお金を使える、など、感動を期待できる特別な存在感があります。
日経ホテルの場合はどうでしょう??
世界のセレブや政治家に聴いても日本のインペリアルホテル(帝国ホテル)は特別な空間と言われるし、インペリアルバーはもはや単なるバーではありません。
東京のオークラは先日の本館取り壊しの際はボッテガヴェネタのチーフデザイナーが名残惜しんで各紙特集を組むほどでした。(写真はWWD)
そういう意味で上記のホテルというのは歴史と伝統そしてホスピタリティに溢れた会場であり、存在自体が価値なのです。 だからこそ高額なのも頷けます。
ホテル挙式でのタキシードはどうするか?
ホテルと一言で言っても伝わらないので2つに分けてみます。まず1つは日系のホテル。帝国ホテルやオークラ、オータニ。(同じ日系でもパレスホテルは毛色が今少し違います)
「格式」と「伝統」を重んじる日系ホテルの場合
日系ホテルのキーワードは「格式」と「伝統」 。伝統的な新郎衣装といえば、ディレクターズスーツや燕尾服、モーニング。
もし帝国ホテルで挙式ということであれば、今の結婚式のシーンの中では形骸化していますが、そういった伝統的な衣装を着るのもよいでしょう。帝国ホテルに相応しい格式を衣装にも求めるというのは素晴らしいと思います。
しかし実際のところ格式や伝統だけで今の新郎さんが選ぶには少々ハードルも高い。
そこで自分たちであれば、正統派なブラックのタキシードをオススメします。あまりに当たり前すぎる回答かもしれませんが。
もちろん古くさいままといっているのではなく、タキシードのシルエットは現代的なスッキリとしたものがよいでしょう。
特別なアクセサリーやエッジの効いたものは何も必要ありません。正統と伝統ということです。
メイドインジャパンの素材でオーダータキシードを
そしてもしオーダーメイドで仕立てるのであれば、タキシードの生地であるウールやシルクなどの素材、縫製に全て国内で製造された生地を使います。
例えば自分たちオーダータキシードで使う生地の中で、葛利毛織という皇家にも納品するような日本を代表する生地のメーカーがあります。創業100年。こういったところで日本のホテルの歴史と伝統を迎えたいところです。
外資系のホテルのテーマは「トレンド」「品位」
日系のホテルであげた格式と品位は似ていますね。外資系のホテルはホスピタリティは当然ながら、常に現代のトレンドを追い求めています。
室内のインテリアなどはもちろん、飾っているアートなどもインダストリアルなものからモダンアートの気鋭まで様々で、そういった感性がお客さんを惹きつけています。
トレンド感のある柄物やネイビーがおすすめ
タキシードのトレンドはTOM FORDやGucciなどに代表される、シルク素材を使った柄もののテキスタイル、あとは前回の記事でお伝えしたミッドナイトネイビーなどがトレンディ。(写真はTHE GENTSのオーダータキシード)
インポートの生地や靴・アクセで遊ぶ
生地はインポートにチャレンジを。ドーメルなどのフレンチ系ブランド、トレンドに強いカノニコもおすすめです。
靴などのアクセサリーも是非遊んでみてください。ストレートチップをつかいまわすのではなく、ハイブランド等のデザインが効いたドレスシューズも面白いと思います。クリスチャンルブタンのパンプスはエッジが効いています。
普段からモード誌やファッション誌を見ていると取り入れやすいかもしれませんね
まとめ
東京にあるホテルといっても会場、ホテルの歴史などによって着る衣装は大きく違います。
もしタキシードをご用意なさるのであれば、そのホテルがどういうイメージのホテルなのか、デザイナーズなイメージなのか歴史と伝統を重んじるタイプなのか、そういうバックグラウンドも大事にしてみるとぴったりのタキシードが着られると思います。
デザインだけではなく、そういったことも是非ご相談くださいませ。