THE GENTSではハワイやグアムを中心に多くの海外挙式の方にタキシードをお仕立てさせていただいておりますが、ブログでご紹介するお客様事例としては「初の」海外編。
そんな初めてご紹介する海外挙式事例が、ハワイでもグアムでもなく、なんとフランスの18世紀生のシャトーで挙式された方の事例です。
会場の「シャトー」とは?
日本語で言うところの「城」を意味するシャトー。18世紀であれば「古城」といったニュアンスでしょうか。本来は荘園領主の住むマナー・ハウス、貴族や郷紳が住むカントリー・ハウスのことを差します。
ちなみにかのベルサイユ宮殿も正式名称は「シャトー・ド・ベルサイユ」であり、宮殿ではなくシャトーだったそう。
シャトー ドゥ キュルゼー
実は今回レビューを記載させていただくにあたり、色々調べたんですが、まあ建物の情報が無いこと(笑)おそらく日本人はほとんど宿泊されない、フランスでもかなり穴場的なシャトーのよう。
後述しますが、海外経験の豊富な新郎新婦様がブランドや知名度に左右されず、本当にお二人がインスパイアされた会場をお選びになったんだなと想像いたします。
オーダータキシードレビュー
今回新郎のH様のご希望は、細身の体型に合わせた仕立て、タイト気味にすっきりとタキシードを着たいということ。
また、生地については光沢感を魅せたいということが第一に。そこで私達がご提案したのは、イギリス製の名門 dunhill(ダンヒル)というブランドの生地。
イタリア製や日本製の生地を選ばなかった理由が、会場であるシャートーの重厚感あるトラディショナルな雰囲気でした。丁度 dunhillの生地は光沢感と、生地自体の黒さのバランスが素晴らしいものがラスト1着残っていましたので、これなら間違いない!とおすすめさせていただくことに。
一緒に合わせられるシューズが生地と同じイギリス製のchurch(チャーチ)と伺っていたのでそのへんの相性も良いだろうと判断しました。
ベストでスタイリングに色付け
お色直し、写真カットのバラエティを増やせたらと、ベストも同生地でお作りさせていただきました。ご本人の要望もあり、ベストはダブルで仕上げ、襟なしですっきり見えるデザイン。
ベストが一枚あれば、こういったガーデンでの食事などでさらりと脱いでも様になります。
※オーダーシャツ、蝶ネクタイ、チーフ、等その他も全て THE GENTS TOKYOです。
お父様のディレクターズスーツ
実は今回は新郎様と合わせて新婦のお父様(写真:左)のご衣装も用意させていただきました。
新郎様がタキシード、お父様はブラックの拝絹付きのジャケットにコールパンツを合わせたディレクターズスーツのスタイル。
生地はオーダーメイドに慣れていらっしゃるお父様が目利きで選んだ、国内屈指のファブリックブランド DOMINXです。
天皇陛下も愛用するブラックフォーマルは生地の1メートル当たりの重量が450gもあります(通常の夏生地ですと約2倍の目付量) もちろん重さはありますが、しなやかさがあり着用感はそれほど重さを感じません。
新郎様が選んだDUNHILLの生地の光沢感とは対象的に、どっしりと落ち着いた黒は、さながら父と子、甲と乙といった阿吽の関係が出来上がっています。
会場選びからセンス溢れるお二人の挙式
新郎様は建築関係のデザインで世界中を飛び回るジェットセッター、新婦様は数々のブランドを手掛けるデザイナーというお二人。美しさに対する感度の高さと完成度が今回頂いた写真で改めて伝わってきます。
新郎新婦のお二人とご家族の方にはその後も大変よいお付き合いをさせていただいており、お二人のご結婚式を通して、非常に貴重な出会いを頂けたこと本当にありがたく思っています!
末永くお幸せに!
THE GENTS TOKYO
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