今回はハワイで先日ご結婚式を挙げられたお客様のストーリーをご紹介です。
ハワイ州・オアフ島
ビッグアイランドことハワイはハワイ島、ラナイ島ら8つの島からなる世界を代表するアイランド。
その中でも美しい海とリゾート、そして都市機能が共存した街がオアフ島です。
オアフ島といえばワイキキの美しいビーチと、ただ立っているだけでも絵になるフォトジェニックな町並みで、観光は勿論、世界中のカップルが結婚式を挙げたい場所として人気が高い場所。
【今回のチャペル】:セントラルユニオン大聖堂
今回の挙式会場は、1962年に建立されたセントラルユニオン大聖堂。
空にまっすぐに延びる尖塔がひときわ印象的。
どうもアメリカっぽくないなと思ったら、どうやらイギリス人建築家によって設計されたようで、イギリス国教会の学校の関西学院や青山学院大学なんかと作りも似ています。
日本ではなかなか珍しく教会の周りには壮大なガーデンが広がり、木々からの木漏れ日が心地いい。鮮やかなグリーンにウエディングドレスが映えてなんともフォトジェニックですね。
そして凄いのがなんと、ヴァージンロードが38mもあります。(私が結婚式を挙げたチャペルは5mくらいでしたが…笑)
新婦のお父様と。
【披露宴】:ザ・カハラ・ホテル
5つ星のカハラホテルは歴代の全大統領をはじめ、ハリウッドスターが泊まりまくることから「カホリウッド」の通称で呼ばれるラグジュアリーホテル。(そして実はオークラのグループホテルなんですね)
このホテルなんとイルカを飼っています(笑)
今回会場となったのは、こちらのホテルのオケカイルーム。オケカイ=新緑 つまりガーデンと隣接した会場で、オワフ島内の教会で挙式された花嫁たちが、パーティーを行う憧れの会場として有名。
新婦様のセンスでデコレーションされたテーブルコーディネートは今後雑誌でも取り上げられるそう。
立っているだけで絵になるハワイの町並み
挙式の荘厳な雰囲気から一転、リラックスムードな雰囲気に誘われて、タキシードのボタンは敢えてOFF。
花嫁を街に連れ出して!
オーダータキシードについて
今回あまり触れてきませんでしたが、タキシードは実は新郎様より、ほとんどの部分をおまかせいただきました。
私どもが新郎様から言われたことは「大人の男性として、相応しい格好にしてほしい」ということ。
そこで私達は「ベーシックのデザインを、現代的かつモダンなサイジングで着る」という THE GENTSのブランドフィロソフィーのままにお仕立させていただきました。
生地はラルフローレンやバーバリーのフォーマルウェアを手掛けるイタリアの名門ミル(織り工場)のもの。特に高番手と呼ばれる細く靭やかな光沢感のあるウール生地を使用しました。
フォーマルルールを正統に汲み取った仕様、シルエットは細すぎず、腰にかけてのシェイプを効かせた上品なフィット感で。
実は、花嫁様は有名ブランドのファッションデザイナー様。様々なアイデアや知識もある中、実は「もっと可愛らしくしたらいいのに…」など、結構もどかしかったんじゃないかなと思っております(笑)
けれど10年,20年と時を経て再びアルバムを開いた時、変わらぬ魅力を感じられるのがこのオーセンティックなタキシードなのです。
「男」が「紳士」になる瞬間
実は今回非常に多くのお写真を頂き、どれをご紹介させていただくか悩んだのですが、とてもいい瞬間を切り取ったものがあったのでご紹介します。
「少女が女になる瞬間」というと少し複雑な…気持ちもしますが、男性が紳士に変わる瞬間を例えるのに、「蝶ネクタイを自ら結ぶ」というエクスペリエンスは最も相応しいもの。
白蝶貝で誂えたボタンを一つ一つ閉じていく瞬間。
女性からしてみたら、「はあ何それ、全然わかんないんだけど」とクレームが来そうですが、男にとって結婚式に挑む直前の空気感が、この写真からは伝わってきて私はとても好きです(笑)
だけど、こんな緩んだ瞬間も、ご結婚式の時は是非お写真に残してください。
スタッフ一同大変気持ちよくタキシードをデザインさせていただきました。
U様ご夫妻、どうぞお幸せに!!!