最近ブログのスタートが「暑い」しか書いていなくて、こいつは本当に暑がりなんだなあと思われてる方、、、今日も暑いですね・・(笑)
本日は、男性がスーツやタキシードで左胸ポケに挿す 通称:ポケットチーフについてご紹介したいと思います。ところで皆さん、ポケットチーフ挿してますか?
■日本人とポケットチーフ
自分が街を歩いていて、胸にチーフを挿している人に出会うのは、30人に1人くらいといったところ。弊社は北青山にありますが、こんな都会で、名だたるメゾンブランド店がひしめくオシャレな街なはずなのに、、、たったこれだけ。本当チーフ着用率低いです。
UNITED ARROWSの鴨志田さん、BEAMS の中村さんは「もしチーフを挿し忘れたら、出先で買う」と仰ってました。オシャレな新郎になるなら、普段からこのくらいの気兼ねが欲しいところ!
■チーフは数少ないフォーマルウェアのアクセサリー。
日本のビジネスマンはスーツを素敵に着るという文化が無いのか、着こなしで損をしていると思います。チーフは安い・早い・簡単に(まるで牛丼のようですが・・・)オシャレに魅せられるアイテム。胸に挿すだけで、スーツやタキシードの着こなしが20%くらいグッと洗練されて色気とエレガントさが出ます。なので結婚式の時は必ずチーフを挿して下さい。ブラックにホワイトはとても映えますよ。
そもそもタキシードやスーツというのは、マイナスの美学。いかにシンプルに削ぎ落としバランスで勝負するかが大事なお洋服です。実際フォーマルウェアのマナーとして認められているアクセサリーは、ネクタイ、チーフ、ベルト、カフスあと少数派ですがタイピン、タイバー等。後者を除けばたったの4つしかアクセサリーが無いんです。
その1つを使わないというのはなんとも勿体無いというか損をしている気がしませんかね?しかも暑くなるわけでも無いし、布一枚で重たくもないし、サッと挿すだけでグッとオシャレに見えるなんて、、、なんと簡単なアクセサリー。(こちらはTHE GENTSのタキシードにチーフ)
■チーフは実は和製英語
日本語ではチーフと呼ばれておりますが、海外でチーフと言っても分からないことが多いと思います。チーフは実は和製英語で、「ハンカチーフ、ポケットチーフを略してチーフ」ということなんでしょうけど、、、実際はポケットスクエアー(Pocket Square)と呼びます。飛行機で「パン・プリーズ」って言ったらダメなやつに近いです。
■チーフの歴史
ポケットチーフは元々ハンカチーフから生まれたものです。ハンカチ自体は紀元前4000年前の古代エジプトの遺跡でリネン生地が正方形に折られたものが見つかっているほど、歴史の旧いもの。
その後ローマや中国でハンカチの文化が広まり、1900年に入ってからスーツやジャケットにチーフを挿すという文化が生まれ、1960年頃から定着してきたようです。そう考えるとファッションとしてのチーフの歴史は以外と浅いんですね。
とここまで、知ったような書き方していますが、 残念ながら私は生まれていないので、こちら参考にしました(笑)→David Hober History of Pocket Squares
■チーフの種類と使い分け
素材は大きく4種類、シルク(絹)・リネン(麻)・コットン(綿)・ウール(羊毛)です。
僕らのオススメはシルク、リネンですかね。使い分けはスーツのジャケットやネクタイの素材に合わせてください。例えばシルクのタイでしたら、同素材を使ってシルクのチーフがオススメ。(上はシルクのタイに合わせてシルクのチーフ)
結婚式で新郎がタキシードに挿すチーフは、襟で使われている拝絹生地(シルク)に合わせてシルクのものが間違いなし。
一方軽やかなジャケット&パンツスタイル、夏物スーツなどリネン・モヘア混紡のものでしたらリネンやコットンのものが良いでしょう。上の写真は、リネン素材でブルーの軽やかな装いに色を添えています。
長くなりましたので、今日はこのあたりで。
サロンに来て頂ければ、この辺りもしっかりご指南いたしますので是非お気軽にお電話を。チーフの商品ページはこちら。
次回、チーフの折り方、サイズなどをご紹介していきますね。